アリガトウ(ありが薹)

 

 

 

疲れて

閉じてしまった心

その内側は

かちかちになり

ひびわれていくだけだと

おもっていた

 

でも ある日

ある人のいってくれた言葉が

しみこんでいった

すると ねむっていた種が

芽吹くように

毬のような

ベビーピンクの花が咲いた

 

花は

ひとつ

ふたつ

みっつ・・・

日毎 ふえていき

心のなかいっぱいに

 

ーー会いにいこう

 

薹が立つまえに 

 

 

 

 

 

©江本あきこ/詩集『いのちのひかり』