日記

2025-09-26 11:03:00

思い出すこと

 

今年も酷暑続きの夏でしたね。

先週から漸く秋めいてきて、ほっとしています。

という事で、詩も秋を想うものにしました。

 

「風猫」

2018年に出版した『いのちのひかり』からの作品です。

この詩集の編集者は、水内喜久雄様。(たんぽぽ出版)

[500詩文庫 夢ぽけっと]シリーズの17番目として編んでいただきました。

プロの編集者さんなので、どんな詩集になるのかわくわくドキドキのスタートをきりました。

猫と空想植物の2章立てと決まり、作品作りを進めていきます。

この段階では良い感じでした。

予定通り出来る、と思っていました。そう、この段階では。

 

問題は、詩集のタイトル(いのちのひかり)が決まってからです。

 因みにこのタイトルは、「うまれた」という猫の誕生をうたった詩の一節からとられたものだと思います。

もちろんタイトルが決まったことにより方向性が見えて嬉しかったのですが、なんとこの時点で、詩集に必要な作品が7~8篇ほど出来ていなかったのです。

そこから1ヶ月ほどで完成させなければなりません。出来る? 間に合う?

不安に負けそうになりながらパソコンに向かい、怒涛の日々を過ごしました。

ですが、それ以上に大変だったのは、水内様だったと思います。

助詞など、気になる箇所があると連絡して変更してもらうのですが、1度や2度ではありません。その都度、厭なお顔ひとつされず(電話の向こうでの想像)、私の我儘に付き合ってくださったのです。その事は、何年経っても、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

本当にお世話になりました。

 

心苦しいけれど懐かしい思い出です。